いまさら聞けない!移動平均線の基本をサクッと解説

トレードの勉強

移動平均線とは

ローソク足チャートを見たとき、多くの場合上の図のようにローソク足に絡むように3本の線が引かれていると思います。

その3本の線が移動平均線です。

移動平均線はチャートソフトを開いたときにデフォルトで表示されるように設定されていることが多く、それだけメジャーなテクニカル指標といえます。

ということはそれだけ多くの人が売買判断に使っているため、大勢の投資家心理を読み取るためにとても有効なツールであるといえます。

移動平均線は英語でMoving Averageと表記され、その頭文字をとってMAと略されることがあります。

また、単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)という2種類の移動平均線がよく使われていて、それぞれ異なる特徴を持っています。

今回は、それぞれの計算方法や特徴、移動平均線の性質をサクッと勉強していきましょう。

単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)

単純移動平均線(SMA)の特徴

単純移動平均線は英語でSimple Moving Averageと表記され、頭文字をとってSMAと省略されます。

特徴としては、文字通り計算式が単純で誰にでも理解がしやすく、とっつきやすいため、テクニカル指標は何を使おうかと悩んだ場合はとりあえずSMAを使ってみるのがオススメです。

指数平滑移動平均線(EMA)の特徴

指数平滑移動平均線は英語でExponential Moving Averageと表記され、頭文字をとってEMAと省略されます。

特徴としては、SMAと比べてより直近の株価に比重を置いた計算方法となっており、株価への追従性がSMAよりも早いということが挙げられます。

また、EMAはSMAと違い、過去の株価全てが計算結果に反映されるという特徴もあります。

移動平均線の計算方法

移動平均とは、基準日からある期間を遡って、その期間の株価を平均した値のことを言います。それを日ごと(週足・月足なら週・月ごと)に計算して、その値を線で結んだものが移動平均線です。

それでは、SMAとEMAそれぞれの計算方法を見ていきましょう。

単純移動平均線(SMA)の計算方法

上の表はある銘柄の終値を2週間分示しています。9月5日の移動平均を求めてみましょう。

計算式は表の右に記載しているように9月1日から5日までの終値を足して、それを5(日)で割ることで¥2,160と求めることができます。

続いて9月8日の移動平均は9月5日の計算式から9月1日の終値(¥2,200)を削除し、9月8日の終値(¥1,800)を追加します。それを同じように5(日)で割ると、¥2,080と求めることができます。

同様に9月9日の移動平均は9月8日の終値を削除し、9月9日の終値を追加することで求められます。

この計算を日ごとに行うわけです。

ここで求められた移動平均を株価チャートに毎日プロットして、それを線でつないだものが移動平均線ということですね。

指数平滑移動平均線(EMA)の計算方法

次に指数平滑移動平均の出し方を見ていきましょう。

単純移動平均線の項目で使った株価表でEMAを計算してみると、以下のような計算にります。

ここで、9月8日の計算に注目してみましょう。

計算式の中に前日EMAが使われていることと当日終値を2倍にして計算していることがわかると思います。

つまり、過去の終値が全て計算結果に含まれており、直近の株価に比重を置いて計算されているということがわかると思います。(難しいですね。。。汗)

9月8日の計算結果もSMAは¥2,080でEMAは¥2,040となっており、EMAの方がより当日終値に近い値であることがわかりますね!

つまりEMAの方が株価への追従性が良いということです!

移動平均線を見てトレンドを確認しよう!

さて、SMAとEMAの特徴と計算方法を見てきましたが、実際に移動平均線を見て株価のトレンドを確認してみましょう。

上にトヨタ自動車のチャートを載せています。 移動平均線はSMAを使っています。

ちょうどチャートの真ん中から左側が上昇トレンドになっていて、真ん中から右側が持ち合いトレンドになっていますね。

左側の上昇トレンドの部分に注目してみると、上昇トレンドの時は移動平均線も右上を向いていることがわかります。また、それぞれの移動平均線の間隔が広く開いているというのもわかります。

特に移動平均線の位置関係が、下から長期・中期・短期の順で全て右上に向いていれば「パーフェクト・オーダー」という状態で、強い上昇トレンドにあることを意味します。

一方、右側の持ち合いトレンドの部分を見てみると、移動平均線が右方向を向いていることがわかります。また、それぞれの移動平均線の間隔も狭いということがわかりますね。

ということは、移動平均線が右上を向いてきて、かつそれぞれの線の間隔が広がりつつある銘柄を選べば上がって行く確率が高いのかもしれません。

順張りのトレンドフォロー型のトレードを行う人は、移動平均線が今どの方向を向いているかを注意深く確認した方がいいということですね。

さて、今回は移動平均線についてサクッと見てきました。

移動平均線は人によって色々な見方や使い方があるので、ここで挙げているトレンドの確認以外にも自分なりの活用方法を見つけていくのも楽しいかもしれません。

そして、この他にもいろいろなテクニカル指標があると思いますが、たくさんの人が見ているこの移動平均こそが、基本にして王道のテクニカル指標なのかもしれませんね。

それでは、本日も読んでいただきありがとうございました。

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それでは!ノシ

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